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食物アレルギー

健康にかかわる情報は官公庁や学会など信用のおける公的サイトから常に最新の情報を入手しましょう。
アレルギーとは

アレルギーは、特に食物だけでなく、化学物質(薬物など)、ダニ、ほこり、蜂毒、UV(紫外線、日光)などでも起こりうるものです。ハウスダストやペットのアレルギーもあります。ストレスや食生活の乱れ、大気汚染などでも起きやすくなるし、これまでアレルギー症状が起きなかった食べ物でも、突然アレルギー症状を起こすようになる場合もあるようです。血管運動性鼻炎も最近よく聞かれます。

なかには、学校給食でこれまで食べなかったような物も食べるようになり、初めてアレルギーであることが分かる場合もあるようですので、注意してください。うえにも書いてありますが、健康にかかわる情報は常に新しいもの、また、信用のおける公的なサイト(例えば、厚生労働省や日本アレルギー学会など。下記のサイトはわかりやすいです。)から情報を収集することが大事です。養護教諭や栄養教諭も新しい情報を知っていると思いますので、尋ねてみてください。

参考サイト:アナフィラキシーってなあに?    学校保健ポータルサイト    文科省アレルギー疾患対策(教材あり)


特定の食物を食べて調子が悪くなった!!・・・アレルギーとは限りません

教室で、何かを食べて子どもが顔をしかめて青くなっています。が、これだけでは”アナフィラキシー”と決められません。いろいろなケースがあることを認識してください。また、状況を説明できるように、その場に居合わせたら、ますは冷静になり、すぐに連絡しましょう。どこに連絡するか、分かっていますか。

下の表は、必ずしもこうしましょう、というものではありませんので、参考までにご覧ください。各自治体の教育委員会体育保健関連では、WEBサイトにて食物アレルギー対応マニュアルなどを掲載しているところも多いようです。上記の学校保健ポータルサイトからも確認できます。

不特定の子どもですか?
1人ですか?複数ですか?
同じものを食べて症状がでたのでしょうか?

食べたのはアレルゲンになる食物ですか?
時間を置いてそのような症状がでたのでしょうか。
室内環境(換気・温度など)は万全でしたか?
例えば、食中毒(じゃがいものソラニン、ノロウイルスなど)や、熱中症の可能性はありませんか?保健室に連れていき、養護教諭の指示をうけてください。
牛乳や乳製品による症状ですか? 乳糖不耐症の子どもではありませんか? 保健室につれていき、養護教諭の指示を受けてください。学校生活管理指導表なども確認してください。
朝から体調不良だった子どもではありませんか? 保健室につれていき、養護教諭の指示を受けてください。 体調不良がウイルス性疾患(インフルエンザなど)であることもあるので注意してください。
アレルギー体質の子どもが誤食したのですか? すぐに保健室に連れて行き、養護教諭の指示を受けてください。 アレルギー疾患用の学生生活管理表を確認してください。アレルギー体質の子どもがいるクラスの場合は給食など十分配慮してください。
 特定のものを食べてすぐに激しく動きましたか? 運動がアナフィラキシーを誘発することもあるので、激しい運動は配慮してください。  アレルギー体質の子どもでなくとも、食事後すぐの激しい運動は体に良くないことがあります。

偏食をなおそうと頑張っても、子どもが嫌がって吐いたりすることがあります。偏食そのものはない方が良いものですが、食べることを強要するとトラウマになる場合もありますので、横で一緒に食べたり違う調理方法で給食に出てきたら声をかけるなど、根気よく治すようにするのが望ましいと思います。でも、クセのある味や苦みなどは子どもも苦手ですから、いろいろ調理法を変えて勧めてみるといいかも。たとえば、ピーマンが苦手な子どもでも、肉詰めにしたり、青椒肉絲(牛肉とピーマンの細切り炒め)にしたりするとよく食べることがあります。
子どもの頃には食べなかったが、大人になって食べてみたら意外においしかった、などという経験をお持ちの方は、そんな経験談を紹介するのも一案でしょう。教員の間でなら、職員会議後のミニ食経験スピーチ、などで、自分の偏食克服経験やアレルギー経験を紹介するのも良いのではないでしょうか。もしかすると、自分には偏食がないので偏食する人の気持ちがわからない・・・と思っている教員もいるかもしれません。

食べ物を食べない子どもの場合、もしかしたら、「かまってもらいたい」と考える子どももいるかもしれません。日頃の態度などから判断して適宜対応してください。


食物アレルギー
 食物アレルギーの多くは即時型アレルギーで、多くの場合、特定の食物を摂取後数分で発症します。乳幼児期に発症することが多いですが、成人でもアレルギーを持つ場合があります。下記のように、じんましんや口腔内のかゆみ程度なら良いのですが、摂取後数分で呼吸困難になってショックを起こす場合もあるので注意が必要です。食物の場合、一般的には近年では、ショックを起こすような重篤なアレルギー症状を持つ子どもは「アドレナリン自己注射(エピペン)」を持っている場合もあるので、重篤なアレルギー症状を持つ子どもに対しては養護教諭と管理職、保護者で十分打ち合わせる必要があります。保護者への呼び出し用電話も、携帯電話とそうでない電話の2種類くらいあるといいかもしれません。

 (主な症状)
鼻水、くしゃみ、口腔内のかゆみ・違和感、眼のかゆみ・充血、せき、おう吐、じんましん、皮膚のかゆみ、むくみ、など。他にもいろいろあります。

 (対処方法)
 1) アレルゲンとなる食物を口から出して口を水ですすぐ。
 2) 自分で吐き出せない時・・・保健室(養護教諭)にすぐ連絡してください。

意識がある  先生が太ももにまたがらせて片方の手であごをしっかりをささえ、頭を下げて肩甲骨の間をたたく。
意識がない  保健室に連絡するとともにすぐに救急車を呼んでください。足をざぶとんのうえにおいて少し上げるようにして寝かせます。

 3) 皮膚のかゆみやじんましんなど
   C:子どもが持っている薬をつけるor服用する。保健室で対応してもらうようにしてください。

(参考資料:先生と保護者のための子どもアレルギー百科、向山徳子著、少年写真新聞社、2007)

 参考URL:日本小児アレルギー学会  リウマチ・アレルギー情報センター


  1. 食物アレルギーの原因
  2. アレルギー物質を含む食品
  3. アレルギー物質を含む食品に関する表示について

 (旧サイト)も少し書き足しましたので、同じ情報もありますが、参考までにご覧ください。


1.食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因は食物に含まれているたんぱく質です。たんぱく質ですから、例えば大豆アレルギーの人でも、大豆油ではアレルギー症状を引き起さない場合があります。大豆油にはタンパク質が含まれていないからです。とはいえ、製造工程で大豆油のなかに微細な大豆粉末が入っていしまう場合もあるので、重篤な大豆アレルギーを持つ人のなかには大豆油でもアレルギーを起こす場合があります。最近では大豆油の製造ラインの近くに油を搾ったあとの大豆かす移動レーンがあるなど、適宜パッケージに記載されていることもあるようです。ごま油にも同じことがいえます。アレルギーを起こすこともないとは言い切れない、という程度のものですが、注意は必要と思います。

また、たんぱく質が加熱によって変性すると、食べられるという場合もあるようです。

ケースバイケースでややこしい・・・と思わずに、「そういうもの」なのですから、ひとつひとつ覚えていくのが良いように思われます。小さい頃にはアレルゲンだったが、いつの間にか治った、という場合もあります。これを「寛解する」といいます。2歳の頃、アレルギーがひどかったとしても、就学前に同じ状況である保証はありません。同じように低学年でアレルギーがでていたが、高学年になると寛解していたということもあります。難しいな、と思えば、養護教諭に聞いてみてはいかがでしょう。わかりやすく教えてくださるかもしれません。

食物アレルギーは「花粉症」と親戚のようなものです。花粉症も空気中に飛散している微細な花粉によって発症しますよね。重篤なアレルギー症状を持つ場合は特に敏感に反応するので注意が必要です。たとえば、昨日こぼれた牛乳を拭いて、よく洗ったはずのぞうきんに触れただけでもアレルギーになる子どもや、社会科でそばの花を見せた時に調子が悪くなりはじめる子どもなどいるようです。


図のように、抗原になるものが、IgEを放出させ、それが肥満細胞を刺激してヒスタミンを放出することでアレルギー症状がでます。

花粉症

2.アレルギー物質を含む食品

食品衛生法の省令により、特定原材料として表示義務のある食品と、表示が推奨されている食品があります。義務表示のある食品は、アレルギー症状が重篤な場合もある「卵、小麦、乳、落花生、そば、かに、えび」の7品目です。表中の「重篤な場合」がアナフィラキシーです。

特定原材料として
表示の義務付けあり


マヨネーズ、ケーキ・クッキー
アイスクリームなど
魚卵などは対象外
うずら卵は対象内
小麦 パン、うどん、中華めん、洋菓子
天ぷら、ハンバーグなど
大麦やライ麦は
対象外
乳(牛乳・乳製品) 牛乳、チーズ、ヨーグルト、
ミルクパン、ゼリー、バターなど
 
症状が重篤 そば そば、そばぼうろ、
そば粉、そばまんじゅうなど
 食品以外のそば
(そばがらの枕など)
に注意
症状が重篤 落花生(ピーナッツ) ピーナッツバター、バターピーナッツ
ピーナッツクリームなど
 南京豆ともいう
H20より特定原材料 えび 桜エビ、せんべい、しゅうまいなど しゃこや伊勢エビは
対象外
H20より特定原材料 かに しゅうまい、練り物(かまぼこ)など  ざりがには対象外
特定原材料に準ず
るもので表示が推奨
あわび、いくら、さけ
くるみ、キウイ
市販おにぎり(いくら、鮭)、フルーツヨーグルト、ナッツ入りチョコレート など   とこぶしは対象外
にじますやいわななど
も対象外
  いか するめ、イカ焼きなど  
  さば
混合削り節、しめさばなど  
  バナナ、オレンジ
ジュース、乾燥チップス、ジャムなど  夏みかんやグレープ
フルーツ、うんしゅうみ
かん、レモンは対象外
  りんご
ジャム、リンゴ酢、菓子パンなど  
  もも 缶詰、ペースト、ゼリーなど  
  大豆
豆腐、納豆、きなこ、豆乳、油揚げ
豆乳入りケーキ、豆乳ハンバーグなど
 加工食品は多い
  やまいも とろろ、お好み焼きなど  長芋ややまのいも、やまといもなども
  牛肉・豚肉・鶏肉  ソーセージ、ハム、調味料など  内臓や骨は対象外
  ゼラチン
冷菓、グミキャンデー、マシュマロなど  

ゼラチンは牛肉や豚肉を原料としたものが多いが、単独で表示されています。2013年には、「ゴマ」「カシューナッツ」が特定原材料に準じる食品加わりました。サバなどの青魚はアニサキスアレルギーといって、寄生虫の一種アニサキスがアレルゲンになることもあるようです。

アレルギー原因物質は、特定原材料等の総タンパク質が数ug/mlもしくは数ug/g程度以上で表示が求められます。それくらいの濃度でアレルギーが出る人もいる、ということのようです。

参考資料:アレルギー物質を含む食品に関する表示Q&A (厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課

消費者庁の食品表示のWEBサイトには、アレルギーに関する表示も含めてパンフレットなどがまとめられています。

食品表示制度はこちらのページも参照してください。 

 

3.表示を見る時に注意したいこと

■ 表示は重量割合の多いものから表示されている

   例) 名称:シュークリーム  原材料名:卵、牛乳、砂糖、小麦粉、コーンスターチ、
           でんぷん、バター、食塩

        とあったら、このシュークリームで一番多く使われているのは「卵」です。

■ 消費期限と賞味期限 農林水産省の関連ページ

 『おいしく賞味・かしこく消費』とおぼえるように言われている用語です。今は加工食品の大半にいずれかが記載されています。塩や砂糖などのように賞味期限の記載が義務付けられていない食品もあるし、ワインのように、古いものが珍重される場合もあります。買ったら食べる、少しでも食べないかもと思ったら買わない、と決めて食品を選びましょう。安いから買っておこうかなあ、くらいだと、使わないかもしれませんよ?