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日本人の食事摂取基準2015の概要

厚生労働省から、日本人の食事摂取基準2015年度版の概要が公表されています。「食事摂取基準」って何でしょう?

ヒトの体は、栄養を摂らなければ生きていけません。でも、必要以上に食べると太ってきたり、血圧が上がってしまったりしますね。血糖値が上がってしまう人もいるかもしれません。ということは、摂るべき栄養素の量があるわけです。そして、その栄養素の「量」は、中学生と70歳の人では同じ・・・ではないと思います。男性と女性でも違うでしょう。子どもを妊娠している女性(妊婦)と、そうでない女性も違うかもしれませんね。もしかすると、アメリカ人と日本人でも違うのかもしれません。同じ年の同じ性の人でも、スポーツしてるとか、体格が違うとか、ちょっと疾病気味とか、違う要因はあるんじゃないかな。じゃあ、一概に決められないんでしょうか。そんな「十人十色」な「量」だと栄養指導は悲惨なことになります。

まあ、十人十色は個人でアレンジしていただくとして、とりあえず「日本人が1日の食事でどれくらいの栄養素を摂ればいいか」を示したものが、「日本人の食事摂取基準」です。現行は、2010年度版で、5年おきに改訂されることになっています。必要な栄養素等の量は、目標量や推奨量などいろいろな目安で決められています。また、1日ぶん、ですから、お昼がイマイチでも、夕食で挽回!もできるように思います。あ、朝は抜き!ってのは挽回しにくいです。すぐ食べられるバナナや食パン、チーズ、ゆで卵、牛乳など準備しておきましょう。

今回の改訂では、今、生活習慣病になっているような人たちが今以上にひどくならないようにするための施策や、食塩の摂取量が少し低めに設定されるなどの改善が行われるようです。さらに、各年齢において、目標とするBMIの範囲が定められています。18歳から49歳における目標BMIは「18.5から24.9」です。BMIが良いかどうかはさておき、分かりやすい指標ではありますね。

何をどれだけ食べればよいか、は、究極の栄養学だと私は思います。それをどうやったら的確にかつ万人に教えることができるのか。栄養素ではない成分にも重要な働きをするので目標量が決められているものがあります。そのためには栄養素の働きを理解するだけでなく、それぞれの栄養素がどんな食品に含まれているのか、また、その食品をどう摂取するのが良いのかなど、考えないといけないことがたくさんあります。自分の体は自分で守る、という気持ちで栄養学や食品学、調理学を見直してもらえるとうれしいです。

画像は花蘇芳。鮮やかな赤紫がきれいな花です。