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水分補給してますか?

水分補給してますか?

シオヤトンボ

国立がん研究センターの予防研究グループでは日本人を対象とした疫学調査を行っています。海外の疫学調査も参考にできなくはないのですが、人種が違うと体格が違うし、国によって食事内容も身体活動量も気候風土も違いますから、やはり自分の国での疫学調査が有用なのです。

先日、そのグループが嗜好飲料に関する成果報告を出しました。緑茶やコーヒーを適度に摂取している人は、摂取しない群に比べて全死亡リスクが低いのだそう。コーヒーの摂取でいうと、1日3-4杯くらいの摂取で、呼吸器疾患や脳血管疾患、心疾患の死亡リスクが下がるようです。(がんの死亡リスクは下がりませんでした。)

緑茶の場合は、1日5杯以上摂取すると、全死亡リスクが低下するそうです。
緑茶のところで、カフェインやテアニンが良い影響を及ぼしているかもしれない、というような記述がありました。

コーヒーも緑茶も、飲料のなかにはカフェインだけでなく、他の機能性成分が多く含まれています。


調査対象者の食事内容や身体活動量、喫煙・飲酒状況なども死亡リスクにはかかわってきますが、疫学調査の場合は、そういった変動要因をすべて補正して処理しています。
カフェインそのものは、食品安全委員会がファクトシート(科学的知見に基づく概要書)をだしています。いや、すごく危険というようなことは記載されていません。
緑茶は口腔内をさっぱりさせる作用があるので、寿司屋に行くと、甘酢しょうがとともに濃いめの緑茶が出されます。雑菌の繁殖を抑制する効果も期待できそう。ちょうど新茶の季節でもあるので、さわやかな香りのお茶が楽しめますね。自分で少し濃いめに煎れた緑茶はなかなかの美味。テアニンなどのうま味成分もたっぷりです。煎茶は80℃で淹れるとおいしく淹れられます。
休憩時間に気分転換としてコーヒーを飲むのも良いですね。これはこれで、頭がスッキリする気が。やっぱりカフェインの効果かも。街なかでコーヒーの良いにおいを嗅ぎつけると、思わずどこからかな?なんて、キョロキョロしませんか?
でも、食後すぐのコーヒーは貧血になりやすく、控えるべき、と言われてもいます。妊婦も胎児に影響があるかもしれないから控えた方が良いと言われています。薬を服用する時も、吸収面を考えると緑茶やコーヒーでない方が良さそう。

さて、これから暑くなるにつれ、熱中症や食中毒に対するケアが必要です。

適度な水分は身体に必要不可欠なもの。生活習慣病予防になるから、という理由だけでコーヒーや緑茶を摂取すると、そこで安心してしまって、たっぷりアイスクリームを食べた後でもコーヒーを飲めば大丈夫?!などと、変に考えかねません。
水分補給をシンプルにミネラルウオーターで摂取するのもいいですが、緑茶やコーヒーで摂取してもいい、というくらいに考えてはいかがでしょう。緑茶だけじゃなく、日本には、玄米茶だって麦茶だってあるじゃないですか。番茶にほうじ茶、紅茶、ウーロン茶もありますからね。どの嗜好飲料も良い点は多いと思います。ココアや昆布茶、甘酒・・・あたりになると、熱量などもそれなりになりますが、そういった嗜好飲料もおいしいもの。健康重視、ではなくて、おいしい、と満足できるもので水分を補給しましょう。高カロリーな飲料の場合は食事とのバランスを考えて。

ホントに暑くなってきました。画像は初夏の使者、シオヤトンボ。メスなの派手な模様がキレイです。